地図ブロックをリニューアルし、標準で設定される地図をGoogle MapsからYahoo!地図に変更しました。また、Yahoo!とGoogleを選べるようになりました。
ここでは新しい地図ブロックの使い方と、GoogleからYahoo!への変更理由について説明します。
登録済みの地図はすべてYahoo!地図に差し替わります。これにより縮尺が変わる可能性がありますのでご注意願います。
設定したカスタム配色は無効化されますのでご了承願います。
表示される地図サービスが変わりましたが、設定方法はほとんど変わりません。
大きな変更点として、「地図の種類」が3つから選べるようになりました。
地図の種類は、Yahoo・Google(手動ピン不可)・Google(カスタム配色可/要APIキー)の3つです。それぞれは次の特徴があります。
地図の種類 | ピン設置 | カスタム配色 | 拡大表示 | ポイント |
---|---|---|---|---|
Yahoo | 手動で複数可 | × | 山間部など一部で不可 | 軽量で快速(画像版の地図→ワンクリックでドラッグ可能な地図が起動) 新しい施設や道路など地図の更新がGoogleよりも早い傾向 |
Google(手動ピン不可) | 中央に自動 | × | 可 | |
Google(カスタム配色可/要APIキー) | 手動で複数可 | ○ | 可 | APIキーの発行が必須 無料の表示数制限があり、有料の可能性もあり |
地図は、新ブロックの「▼もっと」で「場所・時間」を選んだ際に表示される「地図」から追加できます。
「地図検索」欄で住所・郵便番号などによるキーワード検索ができます。
地図をドラッグ(マウスをクリック)して移動したり、+・-ボタンで縮尺の調整ができます(スマホの場合はピンチイン・アウトも)。
「OK」をクリックすると、緯度・経度・縮尺が保存され、中心にピンが追加されます。
また、地図の下の入力欄に地図の説明を設定できます。
以上は、Google Mapsの際と変わりません。
「現在地にピン」をクリックすると、地図の中心地点にピンが追加されます。ピンは無制限に複数配置できます。
ピンをクリックすると小窓が表示され、ピンのラベルを入力できます。また「ピンを削除」ボタンでピンを削除できます。
ピンはドラッグで位置を調整できます。
ピンを手動で配置した場合、地図の中心に自動でピンは配置されません。
以上も、Google Mapsの際と変わりませんが、地図の種類をGoogle(手動ピン不可)にした場合は利用できません。
「地図の種類」を「Google(カスタム配色可/要APIキー)」にしている場合のみ、「カスタム配色」欄で地図の色を変更出来ます。
「Google APIキー」はGoogle Maps Platformに登録して発行する必要があります。
28,000回/月までは無料で利用が可能です。
まめわざをスタートした3年前、地図ブロックにはYahoo!地図を利用していました。
常時SSL化の流れにより、まめわざもhttps化しましたが、その際にYahoo!地図が対応していなかったため、止むを得ずGoogle Mapsへ変更しました。
Yahoo→Google→Yahooという流れで、今回Yahooに回帰しました。
この2018年6月よりGoogle Maps APIが完全有料化されました。有料であることが基本で、毎月200ドル分の無料枠を提供する、という方式です。
以前から無料で使える表示回数に制限があり、有料のプランはありましたが、このたびの方針転換により料金体系が大きく見直され、大幅な値上げとなりました。
まめわざでは、地図の読込数が極めて多く、このままGoogle Maps APIの利用を続けた場合は支出が膨大になるため、止むを得ず利用を見直すこととなりました。
無料で利用者を集め後に有料化する手法は、ネット上ではGoogle Mapsが最も有名かも知れません。
2011年以前は完全無料でしたが、2011~2012年に利用制限と有料プランを設け、2018年にその制限を更に締め付けました。
時期 | 無料枠 | 利用料(無料枠を超えた場合) |
---|---|---|
2011年以前 | なし | なし |
2011年 | 25,000 回/日 | 4 ドル/千回 |
2012年 | 25,000 回/日 | 50 セント/千回 |
2018年 | 28,000 回/月(≒933 回/日) | 7 ドル/千回(~100,000 回/月) 5.6 ドル/千回(100,001 回/月~) |
今回の変更により、無料枠の読込回数は約96%減となりました。
これまでは対岸の火事と思っていたホームページ管理者の方も、1,000回/日を超えると有料になる可能性があるので注意をしましょう。
2011年の有料化の際に、Google Mapsと手を切った海外の有名サイトやサービスがありました。有名なのはAppleが独自の地図アプリの提供を開始したことです。
Googleは利用者の繋ぎ止めを図るべく、有料化した翌年の2012年には、超過分の料金を4ドル/千回→50セント/千回と8分の1に値下げをしました。
この2018年にGoogle Maps APIの利用者が激減すれば、Googleは2019年に利用制限や利用料の見直しを図る可能性があります。その動きに期待をして、利用者減少を望むのは意地悪でしょうか。
日本には幸いにして地図系APIがいくつかあります。その中でも最も有名で利用しやすいのがYahoo!地図です。
Google Maps APIの機能のほとんどが使えるので、乗り換えの第一候補となるでしょう。
Yahoo!地図で問題となるのは、山間部など一部エリアで拡大表示が出来ないことです。しかし都市部や住宅・建物のあるエリアは問題なく拡大ができるようです。
特筆すべきは、50,000回/日という贅沢な無料枠です(Googleは約933回/日)。月にすればGoogleの28,000回/月に対し最大1,500,000回/月の読込が可能です。
また、50,000回/月というのはAPIキー毎の上限のため、スタティックマップ・Javascriptマップを別APIキーで運用するような場合は上限の余裕が倍になります。
リファレンス系もまずまず豊富で、何よりすべて日本語ですので、是非導入を検討してみてください。
https://developer.yahoo.co.jp/webapi/map/