OCN Page ONで消えたホームページを元にサイトを新設する

「OCNのホームページが消えた。まめわざではOCNのページを作れるか?」といったお問合せをいただくことがあります。ここでは、失われたデータを復活できる可能性のある方法をご紹介します。
尚、ここで説明する方法は、OCN Page ONユーザーには限りません。

  • 利用していたホームページ作成サービスやサーバーが突然終了した
  • ホームページ制作を依頼した会社に連絡が取れず、気付いたらホームページが見られなくなった

など、ホームページがなくなって困っている方にもご参考いただける内容です。

  • パソコン内にバックアップデータが残っている
  • ホームページ制作業者がバックアップデータを持っている

というのがベストですが、もし見つからなければ以下の方法もお試しください。

消えたデータを探す

検索エンジン(Google)のキャッシュを探す

この方法は、消えてから一定期間しか利用できないため、OCN Page ONのユーザーの場合は不可能が可能性が高いです。
GoogleでURLの頭に「:site」を付けて検索すると「あるホームページアドレスの一覧」を表示することができます。
例えば、
http://www1.ocn.ne.jp/~mamewaza/
というアドレスの場合は、
site:http://www1.ocn.ne.jp/~mamewaza/
として検索します。
これにより、
http://www1.ocn.ne.jp/~mamewaza/○○
のページ一覧が検索結果に表示されます。

Googleでキャッシュを表示

表示された検索結果で、URLの横にある「▼」をクリックし、表示された「キャッシュ」をクリックしてください。これで、Googleのサーバーにコピーされたホームページの内容を見ることができます。もし見ることができた場合は、「ファイル」→「名前を付けて保存」で内容を保存することをお勧めします。これは、キャッシュ(サーバーにコピーされたデータ)が一定期間後に削除されるためです。

キャッシュページを保存

検索エンジン(Bing)のキャッシュを探す

Googleでキャッシュを見ることができなかった場合は、Microsoftが提供する検索エンジン「Bing」で同じことを試してみましょう。
検索方法はGoogleのときと同じく「:site」を追加したURLです。キャッシュを見る方法も同じで、「▼」→「キャッシュ」の順で見ることができます。
Bingでキャッシュを見ることができた場合も、上の説明と同じように内容を保存しましょう。

bing.comでキャッシュを表示

Internet Archiveでホームページを探す

Internet Archiveというページでは、ホームページのデータを定期的に保存しています。
ホームページのURLを入力して検索をすると、データがあれば年表とカレンダーが表示されます。日付をクリックして内容を確認してみましょう。
Internet Archiveは、世界中のホームページの年代記を保存するのが目的のサイトのため、早晩データが消えるようなことはないと思いますので、保存は必須ではありません。むしろ接続速度が遅いので、これが気になる場合は保存しましょう。

https://archive.org/

復元が困難なケース

上記のキャッシュまたはInternet Archiveでデータが見つけられた場合は、それらのデータを元に、ホームページを復元できる可能性があります。
しかし、データの複製が難しい下記のようなケースも存在します。

  • Flashを利用したホームページで、そのFlashがキャッシュやInternet Archiveで見つけられない。
  • 画像を多用したホームページで、その画像がキャッシュやInternet Archiveで見つけられない。
  • その他、ページの主要な部分が、キャッシュやInternet Archiveで見つけられない。

一見して「文字列」でも、体裁を整えるために画像を使って文字を表示している場合があります。そして、画像はキャッシュやInternet Archiveで見つけられない場合があります。同じくFlashもテキストではないため、見つけられなければ中身をコピーできません。

消えたページの内容をまめわざに移転する

上記のキャッシュまたはInternet Archiveで見つけたデータを元に、まめわざのページを新設します。手順は以下です。

  • まめわざ登録ページでホームページを新設する(新しいデザインのページを作る)
  • ホームページ内にページを配置する
  • ページの中身を1つずつコピーする

ワンクリックですべての全自動で行うことは出来ません。
ページ数が多い場合は、作業量が多く大変ですが、1から作るよりは格段に楽なので、ぜひ粘り強く作業してください。

尚、まめわざは個人でのご利用は対象外です。まことに恐れ入りますが、個人のページの場合は、アメブロなどのブログサービスなどへの移転をお願いいたします。

まめわざでホームページを新設する

登録ページに必要事項を入力してホームページを新設します。
過去のホームページのデザインをそのまま移転することは出来ません。過去のページの色を参考にしながら新しいデザインを選んでください。
登録時に初期ページを選択できます。過去のホームページに存在しないページのチェックを外してください。この機会に、別のページを作る場合は新たにチェックしてください。

初期ページの選択

編成ページでホームページの全体構成を作る

まめわざに登録後、管理トップページの「ページ一覧」で「ページを編成する」をクリックし、メニューページに移行します。

メニューページへ移動

メニューページでは、ホームページ全体の構成を見渡しながら、ページを追加できます。「+」ボタンや「+下層に追加」ボタンからページを追加し、ページ名やアドレスを設定してください。
メニューページの使い方は以下のヘルプもご参考いただけます。

メニューページでページを新設

各ページの中身をコピーする

ページを追加し、ホームページ全体の構成ができたら、今度は各ページの中身をコピーします。

まめわざの管理トップページの「ページ一覧」で、中身をコピーしたいページの名前または「編集」ボタンをクリックして編集ページに移動します。
同時に、上で説明したキャッシュやInternet Archiveで取得した古いデータを開いて準備をしてください。

新設したページを編集

まめわざでは、見出し・文章・画像・表などはブロック単位で区切られています。「+」ボタンを押してブロックを追加しながら、ページ内部を構成します。
ブロックにマウスを当てて表示される「編集」ボタンから、各ブロックの中身を編集します。

ブロックの追加・編集

画像をコピーする際は、コピー元の画像を右クリックして「名前を付けて画像を保存」を選択し、一端パソコンの中に画像を保存します。
画像ブロックを追加して、「画像をアップロード」ボタンから先ほどパソコン内に保存した画像を選択してアップロードします。
尚、キャッシュやInternet Archiveで画像を取得できない場合は、画像の復旧方法はありません。
まずは、「キャッシュで見つからない→Internet Archiveを探してみる」「Internet Archiveで見つからない→キャッシュを探してみる」と相互に追加調査を行い、それでも見つからない場合は別の画像に差し替えるか、該当部分をコピー対象から除外しましょう。

画像を右クリックして「名前を付けて画像を保存」

以上の作業を繰り返して、まずは全体をできるだけコピーしましょう。
コピーが終わったら、コピーできなかった場所(画像やFlashなど)を補完や削除して調整し、完成度を上げましょう。
最後に、必要に応じてページを新設し、ホームページを充実化させましょう。

代行も承っております

2015年12月14日からスタートした作成依頼プランで、消えたサイトからの復元も承ります(追加料金なし)。お気軽にご相談下さい。

あとがき)OCN Page ONの功罪

OCN Page ONとは?

OCN Page ONは、インターネットサービスプロバイダー(インターネット接続の「出入り口」を提供するサービス)であるOCNが、契約者に無料で提供していたホームページのホスティングサービスです。
我々インターネットユーザーは、インターネットに接続するために必ずプロバイダーと契約する必要があります。プロバイダーは顧客獲得合戦に勝つために、無料のメールアドレスなど付加サービスを提供しました。OCNはその一環として、ホームページを無料で公開できるサーバーのスペースを契約者に提供しました。これがOCN Page ONです。
プロバイダーにとっては、○○@○○.ocn.ne.jpというメールアドレスや、http://www1.ocn.ne.jp/~○○/というホームページアドレスなど、自社のアドレス(ocn.ne.jp)の使用を広めることで、プロバイダーを他社に乗り換えしづらくするメリットがあります。

OCN Page ONの終了

OCNはこのサービスを2015年2月28日に終了しました。2014年からアナウンスがありましたが、ユーザーの対応の遅れとその影響の大きさからか、終了は2015年5月31日に延期されました。これ以降、順次閉鎖作業が行われております。

プロバイダーのホスティングは「完全無料」ではない

OCN Page ONを利用することで、無料感覚でホームページを運用できます。
このように、無料感覚で利用できるプロバイダ-のホスティングサービスは、ホームページ普及の一助となりました。
一方、このようなサービスは「有料のプロバイダーの付加サービス」のため、現実には利用料はプロバイダ-費用の一部に含まれており、完全無料ではありません。にもかかわらず、「サーバーホスティングには無料のサービスもある」という誤った理解を広めてしまったように思います。
サーバーは基本的に有料であり、ホームページを公開すると費用が発生します。まめわざの無料プランは広告によって賄われています。この点をご理解くださいますようお願いいたします。

2015/11/26