ホームページはプル型メディア

ホームページを宣伝に使うとき、運用目的によらない普遍的なポイントがあります。
それは、ホームページが「買い手が近づいてくるプル型のメディア」であることです。
ここでは、プルとプッシュのメディアの分類、プル型メディアとしてのホームページの活用方法、更にホームページ作成業について触れたいと思います。

プッシュ型・プル型

宣伝方法の分類方法の1つとして、プッシュ型・プル型があります。

  • プッシュ(=押し)
    売り手が買い手に近づいて情報提供・営業活動
  • プル(=引く)
    買い手が売り手に近づいて情報収集・コンタクト

と説明が出来ます。
売るモノや組織の方針などでプッシュ・プルの重要度が変わります。多くのビジネスでは、比重は違えど両方が必要になるでしょう。

ホームページはプル型メディア

買い手が情報を得るために自ら訪れるホームページは、代表的なプル型メディアと言えます。
検索エンジン・広告・SNSなど、どこでホームページへの入り口を見つけても、「訪れない(クリックしない)自由」があり、去るタイミングも自ら決めることができます。
その先に、注文・資料請求・問い合わせを行うことも、常に能動的に行われます。

ホームページをビジネスに活用する

営業戦略におけるホームページの立ち位置や比重は、売るモノや組織によって異なりますが、プッシュ型との比重によって以下のように分類してみます(ここではプル型=ホームページと位置づけて説明ています)。

プッシュ・プルの比重ホームページの立ち位置
プッシュ型>プル型商品や会社の説明する補足的な情報としてホームページを利用
プッシュ型≒プル型購買や申し込みを受け付ける複数の場の1つとしてホームページを利用
プッシュ型<プル型購買や申し込みを受け付ける主たる場としてホームページを利用
(プッシュ型メディアはホームページへの誘導として利用)

サービス・商品の種類や組織によって、それぞれ向き不向きがあります。
「プッシュ型営業が主体の業界でプル型営業をする」と比重自体を事業の特色にすることも可能です。
自らの業種や運営方針から、ホームページをどのように活用するかを大まかに考えておくことが重要です。

プル型メディアとしてやるべきこと

どのようなホームページでも、次の3つの点に配慮しましょう。

  • 「知りたい」を満たす情報を提供する
  • 実在を示して安心感・信頼感を与える
  • コンタクトを取る方法を明示する

プル型だからこそ、皆さんは「知りたい」という欲求を持ってホームページを訪れます。特に検索エンジンからの訪問者はそうです。
ホームページの主役(商品・サービス・店舗・グループ・組織など)をしっかり説明することが重要です。このとき、「写真が見たい」という欲求が想定される場合は、写真を掲載しましょう(同じく動画も検討しましょう)。
また、「会社案内」「組織概要」のように、住所や連絡先を記載することで、実在を示すことも重要です。
最後に、メールなら問合せフォーム、訪問なら地図、電話なら電話番号など、コンタクトを取る方法を忘れずに案内しましょう。

ホームページへの集客(SEO・SEM)について

ホームページは買い手が近づいてくるのを待っているメディアです。
しかし一方で、ホームページへの訪問者は自動的に増えることは稀です。訪問者を増やす代表的な方法は、

  • 検索順位をアップさせるSEO
  • ネット広告

が挙げられます。
SEO(検索エンジンの順位アップ対策)は、様々な要素を含むので一概には分類しづらいですが、ホームページ内容の充実度が最重要ポイントである現状を鑑みれば、どちらかというとプル型の戦略です。
一方で、検索エンジンのリスティング広告など、ホームページへの流入を積極的に増やすネット広告は、ネット上のプッシュ型戦略と言えます。
「プッシュ型<プル型」でホームページを軸に営業する場合は、「作って終わり」ではなく、こうした集客方法を合わせて検討する必要があります。

ホームページ作成を電話で営業すること

まめわざの利用者の方から、ホームページ作成の電話営業を受けた、という問い合わせをいただくことがあります。
代表的なプル型メディアであるホームページの、その専門家である作成会社が、自らをプッシュ型で営業するのはいかがでしょうか。
「ホームページを作って売上アップを」と言いながら、自らそれを諦めているようです。

背景とまめわざの方針

飽和状態の市場における顧客争奪戦の中で、少し強引な方法で営業しているホームページ作成業者がいます。
中には、「検索エンジン対策ができていない」という根拠のない脅しや、「必ず検索順位が上がる」と嘘をつく業者もいるようです。
まめわざは、自社開発のシステムで独自性を出し、争奪戦からは距離をおいています。「ホームページを使って宣伝する」ことを実践しています。
そのため、こちらから電話営業を行うことはなく、またお問い合わせをいただいた後も、ご希望の方にのみ電話で連絡をしております。

2017/10/16