ドメインの基礎知識・まめわざでのドメインの扱い

ドメインとは何か、ドメインの種類と良し悪しは?
まめわざで独自ドメインは使えるのか?
などドメインに関する質問を多々頂きますので、ここでまとめてみました。

ドメインの基礎知識

ドメインとは「アドレス」や「URL」と呼ばれることもある「http://」からはじまるネット上の住所のことです。
各ホームページが固有の住所を持っており、リンクをクリックして行き来ができるのがインターネットの重要な特徴の1つです。

種類(独自ドメイン・サブドメイン・サブディレクトリ)

ドメインには次の種類があります(ここではサブディレクトリを便宜上ドメインの1種として扱います)。

ドメインの種類所有権費用検索エンジンでの有利・不利
独自ドメインmamewaza.com持てる有料(基準点)
サブドメインmamewaza.webu.jp持てない一般に無料独自ドメインと同じ扱い
サブディレクトリwebu.jp/mamewaza持てない一般に無料「同一ドメイン数の制限」の影響の可能性がある

まずは、重要なポイントの1つである「同一ドメイン数の制限」の影響について以下で解説します。

特に注意をしたいサブディレクトリのデメリット

Googleは、1ページの検索結果に表示する同一ドメイン数を制限しています。
「総務省」を検索した場合を例に挙げて説明します(2016年10月1日時点、分かりやすくするために一部を抜粋)。

実際の検索結果(同一ドメイン数の制限あり)
ヒットするページと順位ページアドレスとドメイン
1.総務省のトップページsoumu.go.jp
2.Wikipediaの総務省のページja.wikipedia.org/〇〇
3.総務省統計局stat.go.jp
4.総務省のTwitterアカウントtwitter.com/〇〇
5.総務省のYoutubeチャンネルyoutube.com/〇〇
6.総務省のFacebookページfacebook.com/〇〇
架空の検索結果(同一ドメイン数の制限なし)
ヒットするページと順位ページアドレスとドメイン
1.総務省のトップページsoumu.go.jp
2.総務省の紹介soumu.go.jp/menu_syokai
3.広報・報道soumu.go.jp/menu_news
4.政策soumu.go.jp/menu_seisaku
5.組織案内soumu.go.jp/menu_sosiki
6.所管法令等soumu.go.jp/menu_hourei

実際の検索結果では、「soumu.go.jp」のページを1つだけに制限することで、多様性のある結果が返されます。これが同一ドメイン数の制限です。
制限をしていない架空の検索結果では「soumu.go.jp」が羅列されます。
Googleは前者の結果が良いと判断し、この同一ドメイン数の制限を採用しています。
例えば、あるキーワードで次のような結果になった場合、

ヒットするページと順位ドメイン
1.ある芸能人のブログ記事(アメーバブログ)ameblo.jp/〇〇
2.あるFacebookページwww.facebook.com/〇〇
3.ある専門家のブログ記事(アメーバブログ)ameblo.jp/〇〇

ameblo.jpやfacebook.comのその他のページは、同一ドメイン数の制限(1~3件/ページ)によって同ページの検索結果から弾かれてしまいます。
以上から、サブディレクトリ型とその以外(独自ドメインorサブドメイン)の選択肢がある場合は、後者を選ぶことを強く推奨します。
まめわざでは、サブディレクトリは採用せず、無料プランではサブドメイン、有料プランでは独自ドメインorサブドメインが利用できます。

所有権と独自ドメイン

独自ドメインの最大の特徴は、所有権を自ら保有できることです。
Googleの検索順位は、ドメイン(個別のページ)の財産と言えます。あらゆるホームページから貼られたリンクもまた財産です。ドメインの所有権を持つことで、これらの財産の所有権も同時に持てることが、独自ドメインの最大のメリットと言えます。
独自ドメインを持っている限り、利用しているサービス・プロバイダー・サーバーなどを変更しても、財産を維持できます。

一方で、独自ドメインを所有するには費用がかかります。
サブドメイン・サブディレクトリは一般に無料で利用できるので、この手軽さが大きなメリットと言えます。

独自ドメインの種類と選び方

独自ドメインには〇〇.comをはじめ、〇〇.jpや〇〇.co.jpなど様々な種類が存在します。

独自ドメインの種類解説
世界共通ドメイン.com
.net
.biz
.info
.org
など
世界中の誰でも取得できる
日本のドメイン.jp日本国内に住所をもつ個人・団体・組織が取得できる
日本の特定目的ドメイン.co.jp
.or.jp
.ac.jp
など
日本国内に住所をもつ特定の組織が取得できる
co.jpは株式会社など、
or.jpは財団法人・社団法人など、
ac.jpは大学など、
とそれぞれに対象制限あり
最近増えた世界共通ドメイン.shop
.tokyo
など
世界中の誰でも取得できる
2014年にスタートし現在も増え続けている
日本語ドメイン日本語.com
日本語.jp
など
英数ハイフンに制限されているドメイン名に日本語が利用できる
他にも日本語.netなど各種用意されている

独自ドメインの種類による有利・不利はほとんどありません。検索エンジン上では公平に扱われます。
価格や競争率を中心にメリット・デメリットを以下に挙げました。

メリットデメリット
.comドメインの代名詞世界一競争率が高い
.jp競争率が低めやや高額
日本の特定目的ドメイン競争率が低め特定の組織しか取得できない
登記簿謄本など書類が必要で手続きが面倒
最近増えた世界共通ドメイン種類が多い
競争率が低め
馴染みがない
一部はやや高額
日本語ドメイン競争率が低めメールアドレスとして使えない
外国人に不親切
などデメリット多数

次の点に着目して選ぶのが適当です。尚、ドメイン名は英数とハイフンの組合せで、ハイフンを文頭・文末や2つ連続では使えません。

  • ドメインの意味
    宮城県仙台市の会社なら.tokyoは除外、などドメインの意味から著しく逸脱するものは除外します。
  • 憶えやすさ
    東京の株式会社まめわざ(架空)なら、
    mamewaza.tokyo
    mamewaza-tokyo.jp
    mamewaza-jp.com
    などを挙げ、憶えやすいと思えるものを選びましょう。
    一般に、短いほど憶え易いものの取得済みの確率が高くなります。
  • 価格
    jpはtokyoの3倍の価格です(ドメイン管理会社によって変わります)。
    このように価格差があるので注意が必要です。
  • 対象外
    日本の特定目的ドメインや他国のドメインなど、取得対象外のドメインは除外します。
  • 日本語ドメイン
    日本語ドメインはデメリットが多いので注意が必要です。

まめわざでのドメインの扱い

まめわざでは標準でサブドメインを提供しています。サブドメインは、上で説明したサブディレクトリの不利がなく、ドメインの維持費が掛からない利点があります。
一方、まめわざの有料プランでは独自ドメインを利用できます。

  • 取得済みの独自ドメイン
  • 独自ドメインを自分で新規取得
  • 独自ドメインを新規取得依頼

のそれぞれに対応しています。

サブドメイン・独自ドメインの比較

まめわざでのサブドメイン・独自ドメインの扱いの違いをまとめました。

プランドメイン費用の支払いメールアドレスhttps(SSL)
サブドメイン無料プランなし×
有料プランまめわざの利用料に含む
独自ドメイン自分で取得有料プラン自分で支払い
(設定代行は不可)

(設定代行は不可)
まめわざで取得まめわざの利用料に合算
(設定代行・要申込)

(設定代行・要申込)

サブドメインのSSL、まめわざで取得した独自ドメインのメールアドレス・SSLの利用料は無料です。
自分で取得した独自ドメインでメールアドレスやSSLを利用される場合は、それぞれのサービスのご契約と設定、費用の支払いが個別に必要となります。

取得済み独自ドメインをまめわざで利用するための手順

1.可否判断

まめわざはサーバーを含んだサービスです。皆様がサーバーをご契約いただく必要はありませんし、まめわざ以外のサーバーでは利用できません。
取得済みの独自ドメインをまめわざで利用する場合は、独自ドメインをまめわざのサーバー(のIPアドレス)に関連付けする必要があります。
これを、DNS設定と言います(他には、DNSレコード設定、DNSゾーン設定、ドメインマッピング、ネームサーバー設定など各種呼び方があります)。
DNS設定の可否が、取得済み独自ドメインの利用可否を意味します。以下を参考に可否を判断して下さい。

  • ドメインの所有権があるか
    現在、ホームページ作成のサービスを利用している場合に注意すべきポイントです。
    サービスによっては、独自ドメインの所有権がサービス提供者に帰属する場合があり、実は皆様が所有権を持っていないケースがあります。この場合は、取得済み独自ドメインはそもそも皆様のものではないので利用できません。
  • ドメインの管理会社がDNS設定に対応しているか
    稀にDNS設定に対応していない場合があります。この場合は、ドメインの管理会社を変更することでDNS設定が可能になります。
    ドメイン管理会社が不明な場合は、ドメインの請求がどこから着ているかをお調べ下さい。
  • ドメインの有効期限は切れていないか
    有効期限切れのドメインは、皆様が所有権を持っていないので利用できません。
    もし所有権が空いていれば、もう1度取得する必要があります。

2.DNS設定

次に、以下の関連付け指令(DNSレコード)を登録します。

まめわざのサブドメインが〇〇.webu.jpまたは〇〇.bizweb.jpの場合
タイプIPアドレス
(空)A133.242.233.33
wwwA133.242.233.33
まめわざのサブドメインが〇〇.eyado.netの場合
タイプIPアドレス
(空)A133.242.237.235
wwwA133.242.237.235
まめわざのサブドメインが〇〇.i-e.jpの場合
タイプIPアドレス
(空)A153.120.166.149
wwwA153.120.166.149

お名前.com・ムームードメイン・バリュードメイン・さくらインターネットの大手ドメイン管理会社はDNS設定に対応しています。
前3社のDNS設定方法はこちらでヘルプを用意しています。

3.まめわざへ通知

最後に、まめわざのシステム内で関連付けが必要なので、DNS設定後に弊社へご連絡願います。

2016/10/3