Yahoo!地図が終了。国土地理院を追加&まとめ地図を再開

この秋に提供終了となるYahoo!地図を地図機能から除外し、代わりに国土地理院の地図を追加しました。
国土地理院の地図はピンの設置が可能なので、複数ピン用の「まとめ地図」の提供を再開しました。

地図ブロックの変更点

Google Maps APIが2018年6月に有料化されたのを機に、メインの地図APIをYahoo!地図に変更しました。
以降、Google Mapsで利用できる2種類の地図(無料の非APIと有料のAPI)を含め、4つのラインナップを提供してきました。

天気APIであるLivedoor Weather Hacksの終了の記事で先日紹介しましたが、Yahoo!地図APIがこの秋に終了となるため、このたび国土地理院の地図を加えて以下の3つのラインナップに変更しました。

地図の種類特徴旧ラインナップ
(~2020年8月26日)
新ラインナップ
(2020年8月27日~)
Google Maps手動ピン不可
Yahoo!地図(Javascript)手動ピン可
Yahoo!地図(画像タイプ)手動ピン可、軽量
Google Maps API手動ピン可、要APIキー
国土地理院手動ピン可

国土地理院の地図の特徴と使い方

Leafletという地図表示のライブラリを使っており快適な操作が可能です。
「+」「ー」ボタンやピンチイン・アウトでの拡大・縮小、ピンを押して小窓を表示するなど、馴染みに動作は変わりません。

右上のボタンでは、濃淡の違う2種類の地図と航空写真を切り替えできます。
「中心をGoogleで見る」リンクを右下に設置しました。これをクリックすることで、Google Mapsのページを別窓に表示します。

〇〇町(一)といった住所や学校・駅などの公共施設にのみラベルが設定されています。
一方で商業施設にはラベルは設定されておらず、住宅地図のようなイメージです。

情報が足りない場合は、上で説明した右下の「中心をGoogleで見る」リンクから、情報量の多いGoogle Mapsのページを表示することで周辺情報を補えます。

拡大率による地図の見た目の変化は大き目です。

高さ調整機能を追加しました

高さの調整機能を追加しました。国土地理院の地図に限らずGoogle Mapsでも利用出来ます。

「自動」チェックを外して、バーで高さを選びます。
高さを設定すると、幅が分かっても高さが一時されます。
一方「自動」の場合は横4:縦3の比率を維持して拡大・縮小します。

帰ってきた「まとめ地図」

各ページの地図を1つの地図にまとめて表示する「まとめ地図」機能は、Yahoo!地図の終了アナウンスに伴い、将来の利用が保証されなかったため、一旦提供を中止していました(作成済みの「まとめ地図」の表示・再編集は可能でした)。
国土地理院の地図の追加により、将来の利用の目処がついたので「まとめ地図」の追加を再開しました。新ブロックを追加し「▼もっと」で「場所・時間」を選んだ際に追加できます。
また、地図の仕様変更に合わせ、一部の機能を追加しました。以下で説明します。

追加した機能

表示設定を追加しました。
これにより地図の種類の選択、高さの調整、Google Maps APIの場合の言語設定やカスタム配色も可能です。

拠点のピンを青に変更して、その他のピンと区別ができるようにしました。

また、ピンを押した際に表示する小窓のラベル(ページ名)が各ページへのリンクになりました。より「地図の目次」として利用しやすくなりました。

気象庁と国土地理院

天気系APIであるLivedoor Weather Hacksの終了に際し、代替となった唯一の選択肢は気象庁の情報でした。
また今回のYahoo!地図の代替として、無料で利用できる唯一の選択肢は国土地理院でした。
2つの公的組織の情報を利用することで、サービスを維持することができました。代替案があったことに感謝申し上げます。

有料のAPIを使えば、より良い機能が提供できるかもしれません。
しかし、無料プランを提供しているまめわざにとしては、こうしたサービスは「無料」であればこそ利用できます。
内容について高望みをすればきりがありませんが、無料が維持てきたことに今は安堵しております。
今後もこの方針で続けられることを願っております。