検索エンジンの基礎~なぜヒットしない?SEOとは?

検索エンジンにヒットしない、スマホだとヒットしない、検索順位を上げるにはどうしたらいい、といった検索エンジンに関するお問合せは多く寄せられます。
検索エンジンは、訪問者を得るための最大の導線であり、ホームページ運営者には最も気になる話題の1つです。
ここでは、当サイト内で話題にした検索エンジンに関する情報をまとめました。

まめわざ登録後「検索にヒットしない」はなぜ起こる

まめわざにご登録をいただいて数時間~数日後に、検索にヒットしないというメッセージをいただくことがあります。ブラウザのキャッシュが引き起こす「更新したのに更新されない」に次いて多いお問合せです。
結論から言えば、それは検索エンジン側の処理がリアルタイムではないのが原因です。検索エンジンでは膨大な情報を扱っているため、必ずタイムラグが発生します。

対象数が多すぎて時間が掛かる

サーバーが無機質に並び、ファンの音だけが静かに聞こえる空調の効いた広大な屋内空間を思い浮かべてみてください。
規模は分かりませんが、きっとそのような巨大なコンピューター群が検索エンジンの心臓部です。
膨大な数のサーバーがホームページを巡回し、順位付けを行って検索結果に表示しています。
ホームページの数は10億を超えており(Internet Live Stats社 2014年9月の調査)、ページ数をその10倍として計算すれば、少なくとも100億以上のページが巡回の対象になります。「巡回」→「順位付け」→「表示」という3つのステップですが、その対象数の多さからとても時間がかかります。特に「順位付け」のステップでは、数百万・数千万のページを並び替える作業を想像すると、容易ではないことがよく分かります。

リンクがないと巡回に来ない

検索エンジンがニュースサイトを巡回した際、トップニュースのリンク一覧から新しい記事を見つけることで、毎日・毎時・毎分、新しいニュース記事が検索エンジンに登録されていきます。このように「巡回」には「リンク」が大きな役割を担っています。
まめわざで作ったばかりのホームページは、はじめはどこからもリンクされていない孤島の状態なので、検索エンジンは見つけることができず、巡回の対象になりません。このように最初のステップである「巡回」ですら時間を要することを覚えておく必要があります。
尚、まめわざではサイトマップを自動で送信する機能があるため、リンクが0でも数日後には検索エンジンが巡回します。

検索エンジンが巡回効率を上げる=内容のないページは無視される

巡回対象のページ数が多いことは、検索エンジンにとっても大きな問題のため、その解決策として各ページを重要度でランク付けしています。
有益で他にない情報を提供するページを優先的に巡回することで、検索エンジンは巡回の効率向上を図っています。
厄介なのは、「重要ではない」と判断される場合です。
まめわざではじめに自動生成されるページは定型文のため、これを放置すると、他ページと同じ内容と判断され、「重要ではない」と認識される可能性があります。そうなると、巡回頻度の低下や、最悪は検索エンジンに登録されない事態も懸念されます。
検索エンジンに登録されるためには、各ページの内容を書き換え、空のページや定型文のままのページは放置せずに削除するか下書きにしましょう。これは、検索エンジンに限らず対人の対策としても重要です。

まとめ・まめわざに登録したらやるべきこと

まめわざ登録後、検索エンジンの巡回がくるまでには時間があります。
この間に、検索エンジンに「重要でない」と判断されないように内容を充実させましょう。
もし時間がなくて作成ができない場合は、こちらをご参考の上「非公開」設定をして検索エンジンの巡回をブロックし、ページ内容を作成後に「非公開」設定を解除して下さい。

ページの更新や削除はすぐに反映される?

上記と同じ理由で更新や削除も即座には反映されません。
特に削除は、サーバーがダウンしている可能性もあることから、「間違いなく削除された」ことを確認するために複数回巡回する傾向があるため、更に遅くなります。

パソコンだとヒットするのにスマホだとヒットしない理由

ドコモやAUの標準のスタートページにある検索機能は「Powered By Google」となっていてGoogleから提供されています。
この「Powered By Google」は、Googleの検索結果と若干異なります。特に、新しいページが反映されるのにタイムラグがみられることがあります。
パソコンのYahooやGoogleではヒットしたのに、スマホのドコモやAUのページではヒットしない、という場合は、スマホでもYahooやGoogleで確認をしてみてください。
尚、Yahooの検索エンジンもGoogleが提供していますが、こちらはタイムラグが見られません。Googleとの提携方法が違うのでしょう。

検索エンジン対策(SEO)

ここまでは検索エンジンへの登録(ヒット)を話題にしましたが、ここからは検索順位の向上を取り上げます。

SEOとは?

検索エンジンで好位置を得るために対策を講じることをSEO(検索エンジン最適化)と呼びます。SEOは端的に言えば次の2つに集約されます。

  • キーワードをページ内に適切に配置する
  • ページへのリンクを増やす

たったこれだけですが、検索エンジン側はその計算方法を開示していないため、例えSEOのプロでも憶測で対策を行う必要があります。
順位が訪問者数を大きく左右するため、SEOの専門会社が株式公開をするほど巨大な産業に成長していますが、SEOの正解はブラックボックスに隠れています。

アマチュアができる「間違いのないSEO」

「訪問者に有益なコンテンツを高順位にする」ことが検索エンジンの目標です。つまり、人間が感じるコンテンツの良し悪しをコンピューターにも判断できるように計算方法を複雑化し向上させています。
このことから、訪問者にとって有益なコンテンツを提供することが「最上のSEO」であることが分かります。
特にSEOのプロではない我々ができる最善手は、訪問者に見てもらえるコンテンツを地道に作ることだと言えます。

まめわざのSEO補助機能

まめわざでは、「良質なコンテンツを作ることが最上のSEO」という立場のため、上位表示の可否は皆様の手にゆだねられています。
一方で、SEOを補助する下記のような機能を提供しています。

  • Google Webmater Central連動・サイトマップ送信(検索エンジン登録)
    ページ一覧データを提供し、検索エンジンにホームページを登録します。
  • AMP(Accelerated Mobile Pages)対応
    Googleの推奨するスマートフォン向け高速ページ表示に対応しています(AMPについてはこちら)。
  • 構造化データ送信
    検索エンジンに店名・業種・公式サイト・住所・緯度経度・営業時間などの情報を知らせます。ナレッジパネルという検索結果の一部に表示される副次的な効果も期待できます。
  • https
    順位決定の一要因であり、httpsはhttpよりも優遇されます。
  • OGP
    Facebookなどでページをシェアする際に、各ページの情報を提供するオープングラフプロトコルに対応しています。
  • SNSシェアボタン
    Facebook・Twitter・Google+・はてなブックマークのシェアボタンを簡単に設置できます。
  • Facebook・Twitter連動投稿機能
    まめわざで作成したページをFacebook・Twitterに連動して投稿できます(要設定)。
  • パンくずリスト
    ページ階層をJSON-LD方式で検索エンジンに知らせます。
  • 構造化マークアップ
    見出し・本文など論文的なルールで配置します。

SEOの目標1)上位はいらない

ホームページには様々な目的があり、ターゲットとする訪問者も様々です。名刺に記載する目的でホームページを作ったり、スポーツクラブのホームページがメンバーだけをターゲットにすることもあります。ですので、検索エンジン対策が不要なケースも多々あります。

SEOの目標2)店名・会社名・グループ名で上位をGET

キーワードには実際の需要度や知名度と比例するような人気度があります。例えばキーワード「温泉」は「シークレットブーツ」よりも人気があり、政令市は過疎の町村よりも人気があります。そして、人気があるほどキーワードの競争率は高い傾向があります。
競争率が低い代表的なキーワードは固有名詞です。皆様の店名・会社名・グループ名は、一般的なワードでなければ競争率は低めです。よって、まめわざに登録するだけでも上位表示されるケースもあります。
例えば、飲食店がメニューや定休日を掲載する目的でホームページを持つ場合は、店名(または店名+地域名)で上位を獲得すれば目標達成となります。

SEOの目標3)問合せを得る

あくまで「良質なコンテンツを作る」ことに軸足を置きながら、キーワードの配置と、リンクの獲得を目指しましょう。
キーワードは「訪問者の立場ならどのようなキーワードで検索するか」という視点で検討します。
リンクは例えば、

  • Facebook・Twitter・ブログなどをやっている場合はリンクを掲載する
  • 同業種のポータルサイト(飲食店における食べログのようなサイト)にリンク設置依頼をする(無料に限る)
  • 同地域のポータルサイトがある場合はリンク設置依頼をする(無料に限る)
  • 加盟組織(組合・商工会)などのサイトがある場合はリンク設置依頼をする
  • 友人やお客様にリンク設置依頼をする

といった方法で獲得ができます。詳しくは0からの宣伝術をご覧ください。

SEOの目標4)ホームページを最高の宣伝ツールにする

さらなる上位表示を目指す場合は、例えばライターに依頼して記事を書いてもらう、サテライトサイトを運営する、SEOのプロに外注するなど、様々な方法があります。
こうしたことを検討する際には、必ずキーワード広告の費用との比較を行いましょう。

キーワード広告は、検索エンジンの主たる収入源であり、特定キーワードの検索結果の一部(目立つ場所)にリンクを貼ってもらう有料サービスです。
キーワード広告の運用は難解な部分が多々ありますが、「どうやれば上位に表示出来るか」が明確な分、SEOよりも親切です。アマチュアにも手が出しやすい領域と言えます。
上記した「ライター」「サテライトサイト」「外注」といった方法は、効果が得られる確証がありません。外注に至っては、プロが本物のプロではない可能性すらあります。SEOの次の段階に入る際には、必ず成果が出るキーワード広告との費用対効果を検討して下さい。

2016/3/3