CSSの規格は、ブラウザの開発企業や団体が実装した独自仕様が取捨選択され、少しずつ統一化が図れていますが、その名残とも言えそうな不思議な、また非効率な規格が散見されます。
今回取り上げる、カーソルの形を指定するCSSのcursorプロパティも同様で、
という実に10種類もの値が用意されているにも関わらず、Windowsの各種ブラウザからは
と実質6種類に絞られます。
Windows版Safariでは、更に1=5、2=6となるので4種類です。
ところが、これをMacで見ると、1~6が両端の矢印ではなく一端の矢印になり、上記の10種類はそれぞれ別のカーソルとして表示されます。
「OS依存」と言っていい現象です(上記したWindows版Safariのような例外もあります)。多くのCSSがブラウザよって描写が変わるところ、OSによって描写が変わる珍しい例ではないでしょうか。
開発者の方は、Javascriptのチェックなどもありますので、基本的にWindows/Macの両方を持っていることが望ましいですが、両機を保有している場合は、cursorを決めるときに両方で確認するのがオススメです。
WindowsかMacの一方しか持っていない場合は、次のルールで決めれば基本的には問題がなさそうです。
ただし、OSの設定でカーソルを変更している場合は、こちらが優先されます。もちろん、個人のカスタマイズまではコントロールができませんし、わざわざ気にする必要はないと思います。