Fireworksでクレヨン・羽根ペンなどの黄ばみを取り除く方法

開発終了を惜しむ声が聞かれるFireworksを、まだ現役で利用している方も多いかと思いますが、私もその1人です。
今回は、そんなFireworksでたまたま見つけた、極々小さなTipsを扱ったちょっと地味な話題です。

Fireworksで線をクレヨンなどの特殊なストロークにすると、例えば和紙のような表現を簡単に作れます。
しかし、右図のbeforeのように、特定の色を使用すると、別の色が勝手に出ることがあります。
これを解消する方法を、はじめに右図の左側、次に右図の右側の順で2つ紹介します。

黄ばみの場合(上図の左)

線のストロークの種類をクリックし、ストロークの選択肢の最下部にある「ストロークオプション」をクリックします。

ストロークオプションの小窓の下部にある「詳細設定」をクリックします。

オプションタブの「間隔」の値を0%に設定します。

以上で、白を指定したのに線が黄ばむ現象が解消されます。
ちなみに、何を設定しているのかは分かりません。オプションの説明が大雑把すぎて、何の間隔なのか分かりませんが、前後から予想するとインキの間隔でしょうか?

色味が変わる場合(上図の右)

上の説明と同様に「ストロークオプション」→「詳細設定」と進み、「感度」タブをクリックします。
「ストロークのプロパティ」から「色相」を選択し、5つの設定値の最下部にある「ランダム」を0にします。

以上で、色味が変わる現象が解消されます。
こちらの設定値は、なんとなくやっていることが理解できます。色に「揺れ」を生じさせて表現の幅を広げるランダムの設定を無効化している、という感じです。

「木炭画 > 滑らか」や「カリグラフィペン > 竹ペン」など、似たようなストロークにも有効です。困った場合は一度上記をお試しください。

いまさらですが、Fireworksの開発終了について

FireworksはWeb制作向けの画像編集ソフトです。illustratorとphotoshopのいいとこどりという表現がされますが、今となっては正しいのかどうか分かりません(illustratorの画像編集機能が充実したり、photoshopのベクター機能が充実すればfireworksの上位互換になる)。
2年前に開発終了が決まりましたが、現在も下記の署名サイトでオープンソース化の署名を集めています。
Release Adobe Fireworks to Open Source
私も参加してみました。2013年春からスタートしてまだ目標に達していないので、ニーズが少ないのかも知れませんが、未署名のFireworksユーザーは、ぜひ署名をお願いします。
FireworksはもともとMacromediaという会社が作っていて、これをAdobeが吸収し、やがて解体された、という歴史です。
Adobeは業界のスタンダードとなるフォーマットをいくつか持っていますが、一社独占状態なので、早くライバルに出てきてもらいたいです。
この機に、Fireworksユーザーの受け皿となって成長する企業があれば、個人的に嬉しいですね。

2015/6/2