ホーページで成果が出せないとき

成果アップを目指して、まめわざから専門家(別会社)が作ったホームページに引っ越した結果、検索順位が下がった方がおりました。
成果に満足ができない時、誰かに依頼することで改善するとは限りません。その可能性を事前にお伝えできなかったことを反省し、ここではホームページと成果についてもう1度整理をしたいと思います。

成果が得られない原因と対策

ホームページで成果が得られない原因が何かについて対策が大きく異なります。原因別に以下にまとめてみます。

成果が得られない原因・判断基準・対策の例示
原因原因の判断基準対策
需要がないライバルがいない・少ない
その上、アクセス数も成果も少ない
事業の改善を検討
検索する人が少ない一般的なキーワードで上位にランクインしているのにアクセス数が少ないネット以外の媒体利用を検討
(ネットを補足的メディアとして捉える)
狙ったキーワードで検索する人が少ない狙ったキーワードで上位にランクインしているのにアクセス数が少ないキーワードの変更を検討
検索順位が低い狙ったキーワードで上位にランクインしていない検索エンジン対策・キーワード広告の検討
アクセスが成果に結びつかないアクセス数があるのに成果が少ないホームページの中身(説明・デザイン・ナビゲーション)の改善を検討
成果が分からない成果が計測できないアクセス解析の利用を検討

ホームページで成果が得られない原因が、ホームページにはない場合があります。その場合に、ホームページを作り直しても改善は期待できません。
「検索する人が少ない」には、例えば高額な商品の場合、カウンセリングなど信頼性が最重要な場合など、商品やサービスに需要があっても、ネット上の需要が低いケースを含みます。
多くの場合、ホームページの改善で成果アップが図れる可能性がありますが、上記のようにその対策は原因によって様々です。

検索順位アップは地道に対策する

検索順位アップ対策についてはゼロからのホームページ宣伝術でまとめています。
本流は「ページ内容を充実化させる」ことであり、これは今後も不動であると思われます。

以下のSEO関連のまとめ記事をご覧ください。
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2016/06/17/23101
日本でも屈指のSEOの専門家の方が「テクニカルなSEOは99%のサイトで不要」とおっしゃっています。
小手先のテクニックには走らず、「訪問者に役に立つ情報を提供する」という検索エンジンと同じ方向性で地道に対策をしましょう。

稀な成功例に踊らされない

ネット上の成功者の話は、ほとんどが「宣伝」として掲載されています。まめわざでも、利用者の声や作成例を宣伝の1つとして掲載しています。
中には誇張や嘘を含むものもあります。また、3年・5年・10年前の情報でも、現在は全く当てはまらないものもあります。
アクセスアップ・成果アップが「簡単ではない」ことを忘れず、稀な成功例を鵜呑みにしないように注意しましょう。

「専門家に頼む」より「自分でやる」がおすすめ

多くのケースでは以下の理由で「自分でやる」方が改善が見込める可能性が高いと言えます。

  • 事業については皆さんが専門家
  • 検索順位アップに特効薬はない(危険を伴う劇薬はあるかも?)。中~長期的にコンテンツを充実化させるのが必須
  • 本物の専門家を見つけるのは容易ではない(下で説明)

専門家に頼んで成果が上がる例

専門家に頼んで成功するケースとしては、以下のような例が挙げられると思います。

  • キーワード広告の運用を含め、作成~宣伝を一括依頼
  • 知人から好評の専門家を紹介してもらい、相応の予算で作成~宣伝を一括依頼(安くても予算50万ぐらいが最低料金でしょうか)
  • アクセスが成果に結びつかない場合に、デザインやナビゲーションを中心にホームページの中身を改善する(ドメイン維持は必須)

専門家に頼んでも成果が上がらない例

  • ほぼデザインだけを変更する
  • ドメインを移管せずにホームページを新設する(ドメイン移管の重要性が分からない業者へ依頼)
  • ホームページの更新が頻繁にできない(更新代行が高額、自ら更新ができない、など)
  • アクセス解析を提供していない(成果を不透明化)
  • 「検索エンジン対策が不十分です」など不安を煽る業者に依頼

専門家を探すのは難しい

専門家に頼んでホームページを改善するには、下記の理由から「運」も「費用」も必要です。

  • 問題を解決できない専門家も多くいる
  • 問題解決には相当の労力・費用がかかる
  • 専門家の良し悪しを素人が判断するのは難しい

まとめ

多くの場合で「自分でやる」方が成果は出しやすく、専門家に依頼して成功するケースは限られ、専門家を見つけるのは難しい、となればまずは「自分でやる」ことをおすすめします。

道具は何が良いか

検索順位アップが「中身勝負」である以上、その中身を作成する道具(サービスやソフト)が直接的に成果を左右するわけではありません。
更に言えば、ホームページを自分で更新しても、作成会社に更新代行を依頼しても、検索順位アップの視点では大差はありません。
ただし成果が不透明になっては比較も評価もできませんので、アクセス解析ができなくなる状況だけは避けましょう。

まめわざの道具としての利点

一方、作業環境の改善を目的としたサービス・ソフトの引っ越しには効果が期待できます。
他社のサービスやソフトを使っていて不満な場合は、ぜひまめわざのご利用をご検討ください。
まめわざの道具としての利点についてまとめます。

  • 「ブログ」だけといった制限はなく、ホームページのあらゆる箇所を自ら更新できます。ページの新設や削除、非公開化も容易です。
  • 検索エンジンへのサイトマップ自動送信、https、OGP、構造化マークアップ、AMPなど検索エンジン対策を下支えする機能を用意しています。
  • デザインの修正もできるので、「アクセスが成果に結びつかない」場合でも、デザインの再設計ができます。
  • 多機能なアクセス解析で、アクセス数や成果数を多角的に評価できます

(蛇足)まめわざから引っ越した方のアクセスが減った理由の考察

まめわざから他社に引っ越してランクダウンした方の例をはじめに紹介しましたが、その原因として次のポイントが挙げられます。

  • ドメインは引き継がれず、リダイレクト処理もしない
  • フッターに専門家へのリンクが貼ってあり、nofollowではなく、宣伝に使われている
  • ブログしか更新できず、ブログの内容もほぼ日記
  • Wordpressを使っており、多くのプラグインが組み込まれ、読み込みが遅い

1と2から、この専門家の方は実際にはSEOに不慣れな印象があります。ドメインの引き継ぎかリダイレクト処理は必須事項ですが、欠落しています。また、フッターの宣伝リンクは、キーワードを組み合わせたもので、SEO専門家であれば避ける方法だと思われます。
3と4は、道具による弊害です。読み込み速度については、検索順位には大きな影響はなくても、スマホユーザーの離脱率は高いと想像されます。また、現在はブログのみが更新されています。おそらく、ブログ以外の部分は更新代行を依頼する必要があり、都度料金を取られることから頻度が落ちていると予想されます。

この例から、教訓として下記のポイントが挙げられます。

  • ホームページを引っ越しをするなら、必ずドメインを引き継ぐか、リダイレクト処理をする
  • ホームページの更新代行が必要な場合は、その費用を維持費の一部として予算化する
  • 「SEOに強い」というような意味が曖昧だったり効果が不明な宣伝文句は聞き流す
2017/6/2